今シーズンの九州、四国、中国地方のエンデューロレース、モトクロスレースで自分が出られそうなレースの日程を手帳のカレンダーにチェックすると言う事をやりだしているおっさんです。
さてそんな私ですが、まずは楽しむことからとは言いつつ、口先だけではレースに結果を残せるわけもなく先日バルシャーク号と同型のマニアックなXTZ125が私以外に5台も集まると言う異常事態が発生しているトライアル場で練習してきました。
その時に「トラクションをかける」とはどういう事かと言うことについて自分なりに感覚として身に付いたので、自分なりの言葉でまだまだオフロードが難しい、どうやって泥道を走ったら良いの?と疑問を持たれている方の一助にでもなればと思って、恥を忍び私なりのトラクションのかけ方を解説していこうと思います。
ここからの説明は私個人が自分なりに感じたり、雑誌等の受け売りの部分もあったり何の根拠もない説明なので、信じるも信じないもあなた次第です(笑)
まず「トラクション」って何?っていう方もいるかもしれませんね。
オフロードバイクで言うトラクションとは、エンジンの力をチェーン、タイヤを介し地面に伝えタイヤを無駄なくグリップさせてバイクを前に押し出す力とでも言いましょうか?
私が先日参戦したニューイヤーエンデューロではタイヤがグリップせず、そのトラクションを得ることが出来なかった為に、マーシャルさんの助けがなかったら、ほぼ前に進めませんでした。
さてさて、そのトラクションですが、同じオフロードでもトライアル競技においてはトラクションを上手くかけないとセクションをクリアするのは難しい競技だと私は思っています。
そのトライアル競技の練習場にXTZ125が6台、CRF250Lは1台、それと私が呼んで来て下さった師匠のトライアルバイクが集合。
今回は、オフロード初心者の方を半数位集めて練習会を開催すると言うgoyanグループに混ぜてもい練習してきました。
とは言え、私は適当に走り回って、気になった方に自分なりにアドバイスをしていた位です。
その適当に走り回っていたときの事。
前回のニューイヤーエンデューロでトレールタイヤへの不信感が溜まっていて、今回もトライアル場の急勾配な斜面を登るのに不安を覚えていました(汗)
空気圧はF:0.8、R:0.5位に落として斜面をアタックです。
この日は雨予報でしたが、まだ雨は降らず路面コンディションとしてはベストコンディションでした。
ちょいと低めの土手から徐々に高さを上げて行きます。
あれ?あれっ?この前のニューイヤーエンデューロが嘘のようにスルスルと登れます。
なら、と言うことで、ちょいと前にバルイーグル号(WR250R)でずっこけたセクションを攻めてみます。
面白いように登れます。
今まで躊躇していたセクションもあっけない位に登れました。
面白いから調子にのって登っていたら、降りることを考えていなかったので、下りにちょっと悩んだのは内緒です(笑)
そして、ここからが本題です。
ここまで何で楽勝に登れるようになったか?
タイヤ?
いえいえこの前のトレールタイヤのままです。
路面コンディション?
それはあります。
それともうひとつは、しっかりと地面にタイヤを押し付けトラクションをかけバイクを前に進めていたと言う事。
ここで私なりに感じたトラクションのかけ方を分かりやすく説明しようと思います。
まずは、土の急勾配な斜面、自分の足で登る時、皆さんならどう登りますか?
ダッシュして駆け上がる?
しっかりと足を土に引っ掛け地面を踏みしめながらゆっくりと登る?
これって、短い距離ならどちらも可能ですよね?
でも距離が長くなったら?
前者はキツイですよね。
ダッシュし続けられません。
後者ならゆっくりでも、ジワジワと前に進み続けられます。
これってバイクも一緒。
急斜面が怖いからって、低いギアでアクセル全開で一気に駆け上ろうとしたって、短い斜面なら勢いで登りきれたとしたって、長々と続く斜面では失速、もしくは、回転が上がりすぎてスタックなんて事に。
ただ、ある程度の勢い(加速)が必要なシーンもあると言う事は言っておきます。
では、バイクでどうやって地面を踏みしめながらゆっくりと登っていくの?
先程も例にあげましたが、土の急勾配な斜面をゆっくりと登るときどうしますか?
まずは靴の爪先を土に引っ掛けますよね。
そして、足を踏み込み身体を上方向に上げるために膝と足首を伸ばす。
そして反対の足の爪先をまた土に引っ掛ける。
といった作業を繰り返します。
バイクでも同じことをしていきましょう。
まずは靴の爪先を土に引っ掛ける。
これは斜面に対してバイクの後輪があたる瞬間に、ステップに乗せている足首、膝を下に押し付けるように力を入れて後輪を斜面に押し付けます。
そして、足を踏み込み身体を上方向に上げるために膝と足首を伸ばす。
これは、斜面に対し後輪を押し付けた直後、スロットルを開け押し付けたタイヤを前方向(上方向)に進むように回転させます。
その後、後輪を押し付けていた足首と膝の力を抜き、リアショックを伸ばしてあげます。(抜重と言う)
この時、リアショックを縮めたままスロットルを開けると今度は押し付け過ぎてタイヤの前に進もうとする力がした方向に働いてしまいます。
歩きでも踏み込み過ぎると引っ掛けた爪先が滑って坂を登る事が出来なくなるのと一緒ですね。
そして、また足首と膝を下に押し付けるように力を入れて後輪を斜面に押し付けます。
これを繰り返す事で、無駄にアクセルを開けることなく安心してそこそこの長さの斜面も登って行けます。
それと大事なのは、この斜面を登る時はスタンディングが基本です。
そして上半身、と言うか身体は斜面に対してではなく、水平な地面に対して垂直な角度をなるべくキープしましょう。
これをサボって、シッティングや後ろに傾いたまま登ると荷重もかけられませんし、下手すれば捲れ(ひっくり返り)ます。
もちろん、これは基本動作であって、斜度、路面状況、エンジン特性よって微調整が必要となりますが、こう言う事を頭に入れて練習するのと、根性だけで練習するのとでは技術の上昇率が変わってくると思います。
私の文章力のなさで上手く伝えきれていないところがあると思いますが、個人個人で感じることも違うと思うので、少しでも何かのお役に立てれば幸いです。
ちなみに、こういった練習は、きちんと定められた場所、モトクロスコース、エンデューロコース、トライアル場、その他バイクの練習を許可された場所で行いましょう。
間違っても林道脇の斜面や、許可されていない川原、土手等ではしないで下さい。
人に迷惑をかけず、マナー良くやっているとどれだけ言い張ったところで、それは都合良く解釈したこちら側の意見。
そういった行為は、バイクを知らない方々から見れば暴走族と同類です。
自分達、これからの世代のライダーが気持ち良くバイクに乗れる環境を残していくのも、今バイクに乗っている我々の責務であると私は思います。
マナー良く、楽しく、エンジョイバイクライフ
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