と素人ながら、運転技術の師匠でもある方監督の下、整備をしてきました。
前回のその2でリアの足回りを仕上げたので、今日はとりあえず、オーバーホールしたリアブレーキ周り、ホイールも洗浄、グリスアップして復旧しました。
チェーン以外は、元通り。
んで、今までは、昼過ぎにのんびり出勤していましたが、今日は午前中に出勤。
年内には、整備にメドを付けたい、そんな思いの表れです。
と、言いつつ、約束していた時間より1時間遅刻したのは秘密です(汗)
リア周りは終わったので、フロント周りに整備作業を移します。
まずは、ブレーキ周りですね。
前回、リアのブレーキ周りでブレーキキャリパーやらマスターシリンダーのボルト類を取り付けられた状態で緩めずに、外してから万力やら使い気を使いながらボルト類を外した経験を生かし、今回は、全て取り付けられた状態で、後で緩めるべきボルト類を一旦緩めて軽く締めこんでおきます。
1回経験済みなので、ブレーキキャリパーもマスターシリンダーも今回は、まあまあすんなりと作業は進みました。
後は、気になっていたステム周り。
師匠の指示の下、トップブリッジを取り外し、フロントフォークも取り外します。
取り外す前に、ハンドルの動きをチェックしてみたところ、ゴリゴリする感じがあり、ベアリングが悪いかな??と言った感じでした。
色々外して、こんな感じ。
後ろに見えるのは、私の整備の遅さを見るに見かねた???(自分も早くYZに乗りたいだけ??)の師匠が、キャリパーやらマスターシリンダーのグリスアップ&復旧やらをして下さっている状況です。
ひきめで見るとこんな感じ。
この時点でも、下のステムを動かすとゴリゴリ感がありました。
色々取り外しております。
ブレーキキャリパー、マスターシリンダーの洗浄したパーツ。
取り外された、トップブリッジ。
洗浄後のマスタシリンダーのリザーブタンク。
ブレーキキャリパーのグリスアップをしてもらっている状況。
ステムの上側のベアリング。
グリスも綺麗で、状態は良いほうかな??と思いきや…
ベアリングの受け。
良く見てみると、アタリというか、前後方向の2箇所にかなり強いベアリングの跡が残っていました。
下側のステム。
コチラは、少し錆があったけど、まあ綺麗な状況。
ただ、コチラも、ベアリングの跡が強く付いている。
師匠と相談して、交換はすべきだけど、お互いにとりあえず乗りたいから、昭和的な応急処置でいく事とし、ベアリングの受けを外しました。
専用工具なんてありません。
色々試して、結局、タイヤレバーをベアリングの受けの内側に当てて、前後左右方向順に叩きながらゆっくりと外していきました。
取り外してみると、上側の受けより、下側の受けの方が、アタリがつよすぎて、傷もあり指で触るとボコボコとしている所がありました。
本来ならば、交換したいところですが、それは師弟共に早く乗りたいから待てません。
とりあえず、今回外した受けを、元々取り付いていた位置から90度ずらして、再度挿入しました。
上は、直接ハンマーで前後左右方向順に叩き込み、ハンマーが縁に当たったら、先の潰れたタガネで叩き込みます。
下は、叩き辛く、私が手間取っていたところ、師匠が、ひっくり返したらやり易いやろ??と言いYZをひっくり返す事に。
この時まで、YZ125のガソリンタンクの中身は空だと思い込んでいた私は、「タンクも空だからからひっくり返しましょう。」と簡単に考えていました。
エア抜きのホースが折れそうだったので、タンクキャップを外し、YZをひっくり返してみると…
ドバァーっと腐った匂いのガソリンが流れ出てきました。
入っていないと思っていたのは、思い込みで、まだ少しガソリンが残っていたようです。
その後は、腐ったガソリンの匂いで胸焼けしながらも、それに耐え続けて作業し続けました。
とりあえず、タンクキャップを取り付け、ガソリンが漏れないようにしてから、YZをひっくり返して、下の受けを取り付けました。
「ついでじゃ。」と師匠は、ガソリンタンクを取り外し、掃除をして下さいました。
一般向けのバイクと違いモトクロッサーのガソリンタンクは、樹脂製の為錆とかがないので助かります。
ガソリンコックの上、タンク内にある、ストレーナー(こし器)。
下のほうに、綿ぼこりのようなゴミが溜まり、目を詰まらせていました。
私は、ベアリングの受の取り付けも終わり、ステムを取り付けてみると、やっぱりステムの取り付けナットを締めすぎると、ゴリゴリ感が出てくる。
ちょこっと緩めると、いい感じでハンドルがスッと動きます。
仮止めで、トップブリッジ、フロントフォークを復旧していきます。
そんなとき、フロントフェンダーのリア側に変な擦れ跡が付いていたので、気になりました。
色々と復旧していき、フロントフェンダーを復旧してから、ハンドルを左右に切ってみると、先程の擦れ傷は、クラッチワイヤーがあたっているのが原因だと分りました。
せっかく、ステムの調整をしハンドルが軽くなったのに、クラッチワイヤーがフロントフェンダーに擦れるだけでハンドルが重く感じます。
クラッチワイヤーを観察してみると、変な位置をインシロックで留められており、どうもワイヤリングが違うような気が…
自分なりに考え、ワイヤーを通し直すと、チャンバーの近くのクラッチワイヤーのアウターチューブが溶けているのが見えました。
最初のワイヤリングの位置だと、チャンバー付近で変な風にクラッチワイヤーがあたり溶けていたみたいです。
今回のワイヤリングでは問題なくワイヤーが通っていました。
その時に、クラッチワイヤーを外したので、ワイヤーを洗浄しグリスアップをしました。
クラッチワイヤーを復旧し、ハンドルを動かしてみると、今度は、ワイヤーのたるみがゼッケンプレートにあたってハンドルが重くなる。
ワイヤーの通り道を考え、ワイヤリングしなおすと、気持ちの良いハンドリングが出来る、ワイヤリングが出来ました。
ここまできたらと、師匠は、キャブレターのオーバーホールを始めて下さり、私は、スロットルワイヤーの洗浄&グリスアップ、スロットル周りの洗浄&グリスアップをし復旧しました。
今回、開放してみて、クラッチワイヤーとスロットルワイヤーも要交換だという事になりましたが、とりあえず2人は乗りたいので、それなりにして復旧。
キャブレターを取り外すためにサブフレームを取り外されたYZ125。
フロントタイヤもグリスアップし、復旧。
ベアリングは、酷いありさまでしたが、ステムの締め具合で、今のところとても気持ちの良いハンドリングとなっております。
とても気持ちが良いです。
早く乗りたい。
とりあえず、年内にやっておきたい整備はほぼほぼ終了いたしました。
後は、ブレーキフルードをブレーキラインに入れエア抜きする位かな。
新年早々のシェイクダウンには間に合ったかな????
ここまで、お仕事の合間と思いきや、ほぼ素人の私の整備につきっきりで御指導して下さった師匠。
数年前から知り合っていましたが、今年は色々と本当にお世話になりました。
この場をお借りして、お礼を述べさせて頂きたいと思います。
これからもライディング、整備共に御指導、御鞭撻のほど宜しくお願い致します。