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とにかく車、単車、メカが好きです。 それと家族が大好き。 125ccのスクーター&オフ車でたまにツーリング&林道探索してます。 愛車は、 単車:台湾YAMAHA社製BW's125x&YAMAHA WR250R ブラジルYAMAHA社製XTZ125Eはドナドナされました。 車は:日産セレナ こんなおっさんですがよろしくです。

2023年10月28日土曜日

3年ぶりにKRS(柏秀樹ライディングスクール)in雲仙へ行って来たっ!! 備忘録Vol.2(2023.10.28)

 柏さんと二人きりでの楽しい夜を一緒に過ごして、スクール当日気持ちよく目覚められた大分県でボランティアの二輪車安全運転指導員をしているフランシュシュ&永井真理子ファンのおっさんです。


さて、KRS一日目の始まりです。


宿泊先には、今回のKRSの立案者HT氏とその協力者MZ氏が朝からお迎えに来ていて下さり、お二人の案内で会場へ向かいます。



今回の会場は、コチラ

長崎県雲仙市「みずほ すこやかランド」

の外れの駐車場です。

駐車場の先には、有明海が一望でき景観も素敵な場所でした。

到着して、まず行ったのが、海風が舞い上げた砂が溜まった箇所の掃除です。

柏さんの指示でそこにいたメンバーで協力し合って対応しつつ、会場入りした方々にも協力していただきみんなで会場作りっ。

昼食の時に、季節がら運動会のようだと誰かがおっしゃっていましたが、こういった準備も子供の運動会の時に父兄で準備していたのを思い出します。

柏さんのスクールに参加されたメンバーの方々は「類は友を呼ぶ」のか皆さん協力的でスムーズに会場の準備は進みました。


で、この日集まったバイクはこんな感じ。

クルーザータイプ、レーサーレプリカ、ネイキッド、オフロード等々と種類も様々ですが、柏さんがお伝えして下さる事は、どんなバイクでも共通する内容なので関係ないですね。

皆さんが集まり切ったところで…

ここで書くスクールの内容は、あくまで私の備忘録であり、完全に柏さんの指導内容を再現している訳ではないので、悪しからず。

スクール開始
座学
まずは、座学からです。

指導内容を分割し、割愛すると
・呼吸方法
  緊張状態であると繊細な操作が出来ないので、5分もしくは5㎞に一回は、深呼吸をし心も身体もリラックスさせる。
  その方法として、鼻で3秒間息を吸い込み、口で7秒間息を吐き出す。
  その際、息を吸い込む時はバイクのハンドルグリップをしっかりと握り、腕の力を入れ方を上げる。
  息を吐くときは、ゆっくりと肩を落としつつ、ハンドルグリップを握った力も抜きながらハンドルグリップから掌を浮かせるように力を抜く。

・ハンドルの握り方
  掌の手首の付け根、小指側にある豆状骨という骨をバーエンドに当て肘を外に張ってオフロードライダーのようにハンドルを握る。
  教習所で習ったようなハンドルに対し腕を垂直に握り、肘を下げて乗ると、スロットルを全開にした際に、右肩が落ち姿勢が大きく変化するので、操作性が悪くなる。
  上記のような豆状骨をバーエンドに当てる握り方なら手首の動きだけで肘は下がらず上体の変化もほとんどなくバイクの動きにブレがなく操作性が良くなります。

・上体の保持
  バイクに座った際に骨盤を起こし普通に立っている時と同様の上体にする。
  その際背筋を伸ばすのではなく背骨は自然なS字状で自然な状態。
  大切なのは、骨盤が起きているかどうか。
  加速時は、この上体を前に傾けるだけで腰にかかる負担は大幅に減少される。
  
上記のような事は、とにかく身体に負担をかけずに楽に走れるので、練習量も増やせるというのが、ライディングスキルアップの為の準備と共に大切な理由となっているそうです。

この後、実践で行う練習方法の説明を受け、実際にバイクに乗車し練習です。

実践
ついにバイクに跨り実践か?と思いきやエンジンは始動しません。

座学で学んだハンドルの握り方、呼吸方法を実践し、バイクは動かさずに骨盤を起こした上体を加速時の状態時と見立てて前に傾ける。

この後のブレーキングの練習の為に、停止した際、自分の意志でどちらにバイクを傾けるかを決める為にバイクを垂直状態から若干傾けたい方向に傾けておく練習をしておく。

もう少し自分の意志で傾けたい場合は、逆操舵を利用する。

バイクは垂直状態であれば、傾けたい方向のバーエンドを押すとそっちの方向へバイクは傾くという現象を利用する。
(タイヤの進行方向とバイクの傾く方向が逆なので逆操舵と言う)

上記の身体さばきを利用したブレーキ操作の練習

ブレーキ練習
両足を出した状態でバイクを発進させ、時速10㎞位まで加速しフロントブレーキをジワッとかけて停止、その際車両が完全に停止してからあらかじめ右足か左足と決めておいた方の足を着く。

あらかじめ傾けておいて足を着く練習に慣れたら、逆操舵で足を着く練習もする。

両足を出しているし、低速なので転ぶ心配もなく安全に練習できるが、雑なブレーキングを行うと急激に車両が停止し自分が思った方向に足が着けなかったり、身体のバランスが崩れて落ち着いて止まれない。

両足を出しているのはメリットだけでなく、リアブレーキが踏めないのでバランスが取りにくく雑なフロントブレーキ操作ではバイクの動きがカクカクしてしまう。

クラッチ3兄弟、アクセル3兄弟、ブレーキ3兄弟
この3兄弟という呼び方は、柏さんオリジナルの呼び方です。
どの3兄弟もそれぞれの操作を3段階に分けて、長男、次男、三男と呼んでいます。

まずクラッチ3兄弟ですが、アイドリング状態でクラッチをゆっくりと繋いでいきバイクが動き始めた位置(時速1㎞:メーター表示で分からない場合は歩くより遅い程度の速力とする)の位置が長男、この位置で固定し、ある程度動き出したら時速3㎞で固定、この位置が次男、これも固定ししばらく動いたら時速5㎞で固定、この位置が三男、後はクラッチを完全に繋ぐ。

次にアクセル3兄弟、クラッチを完全に繋いでから、上体を前に傾け加速に備えつつスロットルをジワッと開ける、スロットルの遊びが取れ加速し始めた位置が長男、スロットル半開が次男、スロットル全開が三男、とし加速して時速20㎞位(この速度は自分のスキルに合わせて10㎞や30㎞とすることもある)になったらクラッチを切る。

最後にブレーキ3兄弟で、ブレーキレバーに指を添え、ブレーキパッドがブレーキローターに当たり始めた位置が長男、レバーを半分ほど握りこんだ位置が次男、完全に握りこんだ位置が三男とする。

ここで、車両が完全に停止したら、あらかじめ決めておいた方の足を着く。

地味な練習ではありますが、こういった繊細な操作を怠ると練習が速度域が上がった際に大きなミスに繋がり、ちょっとした雑な操作で事故や転倒に繋がりかねません。

私は、KRSの受講が3回目ということもあり、どれもそれなりに出来ていたので、柏さんから個人的な特別課題「停止の際にブレーキングを利用した車両のバック」を命ぜられました。

トライアルバイクに乗られるライダーの方々が競技中にされていることがあるのを見ていて、それなりにこうするのかな?と思ってはいましたが、実際やってみるとなかなか難しく少ししか下がれませんでした。

JFターン
クラッチ、アクセル、ブレーキ各3兄弟の操作を応用したUターンの方法です。

この方法は、Uターンが苦手なライダーの為に安心、安全にツーリング中でも道路でUターン出来るように柏さんが考えた方法だそうです。

Jは、Jの字を描くようなターン、Fはハンドルのフルロックを意味しそれらの頭文字を繋げてJFターンと呼ぶそうです。

そのJFターンの練習方法として、まずはシチュエーション作りです。

片道1車線の行動を想定して、他人に迷惑のかからない駐車場のような広い場所で、車線の左端いっぱいからスタートします。

中央線と見立てたパイロンを目指し旋回します。

さて、そのJFターンの練習方法ですが、まずは車線左端を想定した線上をクラッチ3兄弟を利用し発進、その後アクセル3兄弟で時速20㎞まで加速、中央線と見立てたパイロンが右に見えてきたらクラッチを切りブレーキ3兄弟の長男で固定し、バイクを右側に傾け旋回開始。
この際、慣れないうちは、両足をぶら下げたままで万が一の転倒に備える。

最初のうちはJの字を描くまでいかずとも中央線の位置で停止する練習を行う。
(最初のブレーキ練習に少しバイクの傾斜を加えた感じ)

慣れてきたら、バイクの傾斜を増していきブレーキ3兄弟長男の当たりだけでなく旋回によるタイヤの抵抗による減速を増す。

減速抵抗により転がったタイヤは、コインを転がした時のようなクロソイド曲線を描き曲率が変化していき回転半径が狭くなりつつセルフステアでハンドルが自然にフルロック状態になる。

フルロック状態になったバイクは、フロントタイヤの抵抗で自然に起き上がりつつ、逆操舵理論で左足を着けるように停止する。

この時の位置が、スタート地点から見るとJの字を書き終わった位置となる。

これを何回も同じように操作できるように練習する。

これがなれてきたら、停止した直後にクラッチ3兄弟で発進し、反対方向でまたJFターンの練習が出来る。

さらに慣れたら、ステップに足を乗せて練習し、停止時のみ左足を着く。

もっと慣れてきたら、スタンディングで練習する。

もっともっと慣れたら、スタンディングで旋回、停止後、スタンディング状態を維持し、クラッチ3兄弟で発進。

私は、ここまで練習できたので満足していたら、柏さんから「ターンをノーカウンターのブレーキターン」で行うよう特別課題をいただきました。

最初は、そんな恐ろしいこと出来るのかね???と思っていましたが、JFターンの旋回中の一番バンクの深い位置でリアブレーキをロックさせるとリアタイヤが滑りつつバイクが起き上がり面白いように安心、安全にブレーキターン出来ました。

まだまだ、ビビッてターンするキッカケの位置やブレーキの加減、スライド量、バイクの旋回角度等の調整に課題が残りますが、これはオフロードでも使えるテクニックなので、役立ちそうです。(って、3年前にも同じようなことしていた記憶があるんですけど完全に忘れていましたね)

てな感じで、最初の座学の正しい呼吸、姿勢のおかげもあり、特に疲れることもなく、ただただ楽しい時間を過ごす練習が1日中出来ました。

この後は、同じ宿泊先に泊まった受講生の方々と柏さんとの親睦会で楽しみ、1日目終了です。