最近、目標が出来たとはいえ今までとは比にならないくらい林道に通いつめているおっさんです。
そんなこんなで、今回は同じ林道でも災害時にバイクと言う機動性を活かして、ヘリコプター等でいけず歩いて行くにも時間がかかる山間部に取り残された方々との連絡手段、物資輸送等を目的として結成された「大分県 由布市防災ボランティアバイク隊」の方々の訓練に参加出来るというありがたい機会をいただきましたので、御一緒させていただきました。
まず連れてきていただいたのは、急斜面の登り道。
未明の雨で、粘土質の路面はヌタヌタ、ツルツルのグリップ状態の悪い状況。
今回の相棒はバルシャーク号(XTZ125E)にしました。
初めて御一緒させていただく訓練、かなり高度な訓練と聞いていたので、バルパンサー号(WR250R)では苦労するかもしれないという考えでの選択です。
最初の路面状況を見て、今回の選択は間違っていなかったと思いました。
写真は、上りきったとこからの撮影なので、斜度が分かりづらいかもしれませんが、写真奥の方はかなり下っています。
分かりづらいですが、ヌタヌタの路面状況です。
上がれない状況があれば、写真のようにまずは上がってしまった人達が下がって、手こずっている方々のサポートへ向かいます。
かなりぬかるんだセクションで、バイク隊の方々も同じコースでもこんなに手こずったのは初めてだとおっしゃっていました。
そんな難しい日の訓練に参加できて幸運でした。
トラクションのかけ方、後輪に体重を乗せたり、荷重がかかった時に半クラで進ませ、また荷重をかけなおし半クラで進む等、普段では学べないテクニックを教えていただき、前半はかなり助けていただきました。
ヌタヌタセクションを抜けたら、ガレガレセクション。
拳大の岩がゴロゴロしている上り坂を登ります。
ヌタヌタセクションよりは楽勝です。
ですが、岩でバイクの下を激しくヒットしました。
クランクケースをやったか??と思いましたが、クランクケースは壊れていませんでしたが、ブレーキペダルが外側に拡がり、上に上がっていました(泣)
この日は、夏だから暑いし、バイクを押したり引いたりで激しく身体を動かしているので、汗びっしょりになりましたが、水分補給&塩分補給(タブレット錠)等を忘れず進みました。
登り切ったら、若干スピードののるセクションになりました。
ここからの走行では、ここ最近スプロケット交換後のテスト走行、目標に向かって練習開始で課題を持って練習してきた技術の成果が現れ、走り易く走れました。
この時、曲がったブレーキペダルが、スタンディングの時に操作し易い位置になっていました。
曲がりを直そうかと思っていましたが、むしろコッチの方が良いと思いそのままにしておく事にしました(笑)
が、調子に乗るとやっちまうのが私の悪いところ。
草ボウボウの中をスタンディングで走っていると、コーナーのバンクに赤土の良く滑りそうなバンクが見えてきました。
それにビビッてブレーキング、減速して勢いないまま赤土ゾーンに突入したら、コテン。
後続車の方々に心配していただきましたが、御迷惑をかける訳にはいきません、すぐに立ち上がり走りだします。
その後も、大きい轍を埋めるためだと思うのですが、林道沿いに丸太を4~5本並べて置いていたトコで、あの丸太に乗ったら確実にコケると思い、見れば見るほど見ている丸太の方に吸い込まれていきフロントからスパンとコケました。
3コケくらいして、なんとか次のステージへ行けました。
で、次のステージがコチラ。
まるでエンデューロコース。
かなりのハードコースですが、何とかクリアできました。
最後に用意されいた2本の丸太超えも初めてしてみましたが、何とかクリアできました。
ちょいと小高い土手くらいにしか見えませんが、上から見ると崖の上のように見えます。
私ではありません(バイク隊の隊員の方)が、こんな感じで降りました。
最後に違うコースを1週して帰るという時、またも丸太超えがありました。
道路に対して若干斜めに置かれた丸太。
オフロードバイクのセオリーとしては丸太に対して直角に向かって行くのが安全なのですが、私の前を行く方は、丸太に対すると言うよりは、道路と平行に走って丸太に対して若干斜めに行ったように見えた(本当は違ったかもしれない)ので、私も真似して進入。
フロントは越えましたが、案の定コケました。
一通りの走りを終えたら、バイク隊の皆様が行かれると言う「いつもの場所」へ。
林道を走り終わり、お腹ペコペコになったところで「味噌ちゃんぽん」
他の先輩が林道走行後に味噌ちゃんぽんとおっしゃっていたのを聞いて、暑い中汗だくで走って、熱々の味噌ちゃんぽんとか無理。
と思っていましたが、食べてみるとめっちゃ美味しい。
ガツガツ食べてあっという間に平らげてしまいました(笑)
食後に隊長宅でコーヒー、アイスを御馳走になり帰りました。
帰宅中、トンネルに入った時に何だか様子がおかしい。
ヘッドライトが点いていない。
途中止まって確認してみると、ヘッドライトだけでなくテールライトも点いていない。
心当たりがあったので、サイドカウルを外してみると…
写真じゃ見づらいですが、タンク下の丸い接続端子奥に写る四角いカプラーが外れていました。
泥だらけの汚いバイク、ウェアですが、とても楽しかった証でもあります。
訓練とはいえ、自分の技量が上がった事が実感できるのはとても喜ばしい事です。
疲れているから早く帰れば良いのに、この気持ちを伝えたくて、YSP大分、穴見モータース、KTM大分と寄り道して、本当にオジャマだけして帰りました。
見た目では分からないけど、激しく闘ったあとのバルシャーク号。
写真で分かるかな??
ひん曲がったブレーキペダル。
でもコレがスタンディングの時に操作し易いんです。
今回の訓練に参加させていただいてみて、この前の練習がとても役にたっていました。
それと、上手い方々を一緒に走ると、一人で走っている時より知らず知らずのうちにペースが上がってそれなりに走れてしまうので、とても良い刺激を受けました。
自分が試して、疑問に思ったこと、理屈は分からないけど何となく良かったトコ等、技術面理屈、実践で色々確認できました。
さいごのエンデューロコースのようなところで総仕上げの走りをしてみて、直近の目標へ自信がつきました。
少しずつレベルを上げた練習をして、本番目指すぞ。
最後に大分県 由布市防災ボランティアバイク隊の皆様、訓練に参加させて下さりありがとうございました。
大分市防災ボランティアバイク隊が結成される時には、お役に立てるよう仕事の都合が合う日には、また訓練に参加させていただきます。