新年に入り、林道、モトクロスコースどちらの初走りも終え、今年もオフロード活動を徐々にスタートさせ始めたおっさんです。
そんなオフロード活動、特にモトクロスにおける活動で最も重要な車両である'03YZ125の整備を、RK CUP 九州アマチュアフェスティバルに参戦してきた(エンジョイクラスでね)以来していなかったので、師匠の秘密基地に行ってきました。
まずは、前回のドロドロマディのレースで伸びちゃったチェーンの交換。
チェーンはどこのメーカーのを使うのかって???
前回出場したレースはRKチェーン主催のRK CUPですよ。
選択の余地なしです。
九州地区では、ヤマケンさんこと元IAモトクロスライダー山本堅市さんが取り仕切っているRKチェーン様のモトクロス用チェーンGC520MXZ4を購入させて頂きました。
取り寄せていただいたYSP大分さんにヤマケンさんが来店された際にステッカーを下さったそうです。
ありがとうございます。
RKチェーンでは、業界初となるモトクロス車両用のシールチェーンも販売されているそうなのですが、私は、走行後はチェーンを外して灯油に漬け込み洗浄、ガスコンロで温めたシャーシグリスでチェーンを煮込んでグリスアップするので、シール付きのチェーンでは整備しづらいし、取り外し易いように、カシメタイプではない物にしました。
そして、チェーンと一緒に交換したのは、下の写真の物。
ヘアゴムではありませんよ(笑)
シリンダーヘッドとシリンダーの間に入っているOリングです。
昨年の初レース参戦(北九州エンデューロ、夏フェス2017.08.20)に参加して、しばらくしてから気が付いたのですが、シリンダーヘッド付近に白い漏れ跡があったので、交換しようと、チェーンと一緒に注文していました。
その他にも、いつもコースを走った後は、空気圧を下げて走っているとタイヤチューブがずれエアバルブも動いてしまうので、タイヤのビードを落として位置を調整するのですが…
まずは、リアタイヤ。
ん???
ずれる時は、ブレーキをかけた時にホイールが固定され、タイヤは地面にグリップしてタイヤと一緒にチューブが動くので、エアバルブは進行方向より後ろ側(写真で言うところの左側)にずれているはずなのですが、ほぼ真っ直ぐ、と言うより右側にずれてない??
フロントタイヤも、逆にずれてる???
いやいや、前回はビードを落とすだけではなく、タイヤもしっかり外し、ホイール内部も綺麗に掃除して、タイヤを組み直し、エアバルブもずれるの前提で反対側にずらしていたんやった。
前回のレースで、路面状況がマディだったので、タイヤのグリップが悪かったのと、キチンとタイヤを外して調整したから密着度が上がりズレが無かったみたい。
作業が一つ減ってラッキー(笑)
じゃあチェーン交換からしようかな??って事ですが、新品のチェーンは若干長いので長さを調整しないといけません。
チェーンを切ったことが無かったのですが、師匠の秘密基地にはそういう道具が揃っているので安心。
良く分からないけど、使い方を教えてもらって実践。
まずは、チェーンのピンの太さに合ったピンを選択。
上の写真で言うところの斜めになっているピン。
上の写真の様な順番で組み込みます。
組んだらこんな感じ。
まずは古いチェーンで練習。
太いボルトのようなヤツでチェーンを固定。
この際、両側にピンが嵌る位の穴があるので、ピンを入れるように挟み込む。
で、中にピンを抜く為のピンの入ったボルトを締めこんでいく。
グイグイグイ。
固いけど、回せば入っていきます。
で、抜けた(笑)
ピンを外して小さいボルトを緩めていくと、外されたチェーンのコマが取れます。
太いボルト外せば、はい完成。
ん???
この位置じゃ、取り付けようのコマが取り付けられないぞ(汗)
ダメな例。
取り付けるイメージはこんな感じ。
とりあえず、今の位置で合わせてみる。
あっ、ダメなパターンや(泣)
チェーン調整用のボルトを一杯一杯まで締め込み、アクスルシャフトのナットを緩めます。
前よりで、上手く付きそうな位置。
一杯一杯下げて付きそうな位置。
どう考えたって、前よりの位置で取り付けた方が良いですね。
良い位置で、チェーンカット。
取れました。
取り付け金具。
差し込んで。
ピッタシ。
蓋?をする。
蓋固定用のクリップを充てて。
(クリップは回転したときに締めこまれる方向に取り付ける。)
ペンチで差し込む。
完成。
本来なら、外側にクリップを付けた方が作業はし易いが、外から見たときに、クリップが見えるより、見えないほうが、格好良いかなという、どうでも良いこだわり。
こんな感じの方が見た目格好良いでしょ???(笑)
一作業終わってからの昼食。
ちょっと前、嫁さんが買ってきてくれたキン肉マンラーメン。
ちょいと辛めで美味しゅうございました。
昼食後は、シリンダーヘッドのOリング交換。
まずは、シリンダーヘッドを締め付けているナット、その他付随するボルト類を緩めていきます。
開放後のシリンダーヘッド内側。
開放後のシリンダー内。
開放後のピストン上部の状況。
シリンダー内は比較的綺麗な状態でした。
シリンダーヘッド内のクーラント液の垢が付いた所をカッターの刃ではないところで磨いていきます。(刃で磨くとアルミ製のシリンダーヘッドが削れてしまう恐れがある為。)
清掃後はこんな感じ。
シリンダー上のOリングを入れる溝も掃除していきます。
外側のOリングの溝は、漏れがあったらしく、だいぶクーラント液のカスが固まっていました。
外に漏れるのはまだ良いですが、内側に漏れていなくて良かったです。
新しいOリングを入れて、後は、規定トルクで締めこんでいくだけ…
規定トルクって何???
美味しいの???
整備マニュアルって何??
面白いの???
本気の整備士様申し訳ございません。
手ル久レンチでがっつり締め込みました(笑)
整備完了したついでに…
ジャーン!!!!
大きいのはコッチ。
曲がってないかな???(汗)
こういうステッカー貼った事がないから、センスの無さが(泣)
3人で共同所有だけど、'03年式のポンコツだけど、整備するたびに愛着が沸いてきます。
ポンコツ具合に関しては、乗車するライダーもポンコツなので、ちょうど良いか(笑)
これで、いつでもコースで遊べる!!!
さあ、今週末辺り、遊び行っちゃう???