この前のエンデューロレースに出て闘志みなぎりつつも、身体中に謎の痛みが残りつつあるおっさんです。
さて、そのエンデューロレースにおける最大の敗因は、クラッチの焼き付きによる滑りでした。
この日は、その焼き付いてしまったクラッチプレートとフリクションディスクを交換しに、師匠の秘密基地に行ってきました。
クラッチプレートの交換って事でクランクケースカバーを外す為には、クラッチワイヤーが邪魔になるので、エンジン側のクラッチワイヤーを外し易くするためにクラッチレバーを外しました。(後で思えばレバーは外さなくても良かったかも)
レバーを外して…
ワイヤーを緩める。
外したついでにレースで転んだときに曲がって適当に直したけど、まだ若干曲がっていた気がするレバーをのしてみる。
なんとなく真っ直ぐになったかな。
それでは本題のクラッチプレートを交換すべくクランクケースカバーを締め付けているボルトを緩めていく。
と、その前にミッションオイルを抜いておかなければ。
写真中央のドレンボルトを緩める。
真っ黒なミッションオイルが出てきました。
と同時になんとも言えない焦げ臭いような匂いが。
モーター類が焼けた時の臭いに似ていました。
フリクションプレートが焼き付いた臭いになんだろうな。
それにしても、鼻につく嫌な臭いだった。
カパっとクランクケースカバー開放。
下の方にだいぶスラッヂが溜まっていました。
バラしていったときにパーツを置いておくトレイ的な物が無かったので自作。
工場内に転がっていたクーラントが入っていた容器をカッターで真っ二つ。
中をウエスでキレイに拭いておきます。
クラッチプレートとフリクションディスクを押さえているカバーの5本の取り付けボルトを緩めます。
取り外したボルトと押さえのスプリング。
スプリングが白く焼けているような色になっていたけど大丈夫だったんだろうか???
外側のフリクションディスクが見えてきました。
取り外して良くみると…
真っ黒焦げです。
良く分からないけど、新品注文して持ってきていたので交換します。
良く焼いたもんだ(汗)
ではでは、新品さんを取り付けてまいりましょうか。
トレール車ではフリクションディスクは1種類だったりするのに、YZの場合は外側の2枚は種類が違いました。
クラッチプレートは全て同じです。
取り付ける前にミッションオイルに浸します。
装着。
クラッチプレートもミッションオイルに浸け込んでから…
装着。
で、クラッチプレート、フリクションディスクを交互に入れていきます。
スプリングとボルトを取り付けて…
締め付けていくと…
何か足りない???
また、ボルトを緩めてカバーを外してリフターロッドを中に取り付けて復旧。
今回はバッチリ。
ボルトを締め付けていきます。
もちろん取り外した際にクランクケースカバーに付いていた古いガスケットはカッターでキレイに取り除きましたよ。
後はレバーを復旧し、ワイヤーの張り加減の調整だけ。
と思いつつレバーの遊びを取ろうと調整ネジを回すが、レバーはスッカスカ。
何が悪かったんだ???
心当たりあり。
でも、その時点では調整の仕方が良くわかっていなかったので、補給したミッションオイルを一旦トレイにドレンして、クランクケースカバー開放。
結局写真真ん中のロッドを回せば良いだけだったんだよなぁ。
何の話?って感じですよね。
このリフターロッドのギザギザは…
クランクケースカバー内の例のロッドの先の歯車と連動しています。
レバーを動かし歯車を回し、リフターロッドを外側に引っ張る事でクラッチプレートとフリクションディスクに隙間を作りクラッチを切ると言う状況を作り出しているんです。
なので、クランクケースカバーを取り付けた際に、ロッドを回して、リフターロッドがクラッチカバーにあたるとこまで外に引っ張り出して置かないとクラッチレバー握っても空振りになるって事なんです。
ちょっと文章にして伝えるのは難しいんですけど、なんだかんだで、何とか問題ないように復旧は出来ました。
そして、この前の敗因ではありませんが、危うくエンジンブローさせてしまうかもしれなかったクーラント(エンジン冷却水)も交換すべくドレンしてみました。
容量1リットルに対してこの量。
500ccはあったかな?
そんだけ蒸気で大気に開放したんだろうな。
しっかりとクーラントも補充し、チェーンも洗浄、注油。
さてさて、次の出撃はいつにしようかな。
まずは、モトクロスコースでYZに慣れるための練習をしなくては。
0 件のコメント:
コメントを投稿