2023年2月19日日曜日

福祉車両ノススメ

 弓道熱が再燃して日々基礎練習に励んでいる、大分県で二輪車安全運転指導員をしているフランシュシュ&永井真理子ファンのおっさんです。


そんな私に本日は、依頼があったので出動。


その依頼主は、嫁さんのお父さん、つまり義理の父ですね。


最近、眼鏡の度が合わないから足元がふらついて危ないとの事で、眼鏡屋さんに連れて行って欲しいとの事でした。


お義父さんは、運転免許証を返納しているのと加齢による足元の筋力低下の為、買物に行きたくても簡単に行けず、お義母さんも自営業の為、すぐには連れて行ってあげられないといった事情。


また、年を取ると何かが気になるとそれが解決するまで気になって仕方がなくなるといった事があるようで、高齢な親御さんをお持ちの方々は、共感できる内容かもしれません。


私は、実家から遠く離れて居を構えてしまった手前、実家にも頻繁に帰れず、母が亡くなり独り身となった父の事もみる事ができず、姉や兄に任せっきりなので、せめて近くにいる嫁さんの御両親のことは出来る範囲でサポートしていければと思っています。


そんな時に役に立つのが、わが家の愛車セレナです。


約2年前に中古車ですが買い換えた福祉車両タイプのセレナとなっております。



左側のドア(助手席、2列目)どちらを開けても、長めのステップが出てきます。


こんなステップ。

高齢なお義父さんや事故で膝の屈曲制限がある嫁さんが乗降する際、膝が曲げにくく足が上げにくいらしく、こういったちょっとしたステップがあるだけで、乗降はしやすくなるそうです。


昼間で分かりづらいのですが、ステップ付近にはLEDの照明が設置されていて、夜間の乗降の際は、ステップの視認性が上がり夜間でも安心して乗降できます。


その後、夜間に撮ったので、付け加えておきます。



また、丈夫な手すりも付いているので、ここに手を置けば乗降の際の転倒防止に繋がりますが、もちろん高齢者の乗降の際は近くでサポートします。


普通のセレナには付いていない、乗降口向かって右側の取っ手も足元が心配な方には安心材料の一つです。


まだ、そこまでの心配はありませんが、車椅子での生活になったとしても安心。


スロープ付きの車両なので、車椅子に座ったまま車に乗降できます。


車椅子を乗せる際、ちょっと押す力に自信がないといった方でも大丈夫。

写真の一番上のボタン、車の絵の横に上下の矢印が描かれているボタンを下に押します。


すると、どうでしょう、車両後部が下がります。


分かりづらいですが、こちらが通常の車高。

車両後部が下がった写真のホイールハウスとタイヤとの隙間をみていただければ、車両後部の高さの違いが分かっていただけると思います。


ちなみに、車椅子で乗降した際の車両への固定方法は、このように明記されているので安心。


乗降方法も同じように明記されているので安心です。

普段あっても無用の長物かもしれませんが、いざという時に役立つ便利車両です。

私がなぜ福祉車両を購入したのかは、こういった心配を見越してということにしておきます。

他に理由があるとすれば………以下自粛。

何はともあれ、お義父さんの眼鏡問題は、解決しました。

結果からいうと、現在お父さんが付けている眼鏡が遠近両用のような焦点が複数あるタイプの眼鏡で、遠くだけを見ている時は良いけど、立ち上がる時とかに足元を見る際、遠くを見ていた時と焦点が変わり見え方も変わるので、結果目が回るような足元がふらつくような感覚に見舞われるそうで、通常の単焦点で度数もしっかり合わせてもらったレンズで椅子から立ったり歩き回ったりしてみたら今かけている眼鏡より具合が良いとの事でした。

私も同伴していったついでに自分の眼鏡のレンズが傷だらけだったので、レンズだけ注文して帰りました。

お義父さんが椅子から立ち上がる際や移動する際に気を付けて見ていて欲しいと看護師の嫁さんから言われていたので、介護士さんのような感じでサポートしていたら、眼鏡屋さんのお姉さんに「優しい息子さんですね。」とか言われて、恥ずかしかったりした一日でした。

その後、嫁さんの実家に帰ってから、お義母さんからETCカードのマイレージポイントの事やら高齢者夫婦では解決できない話を相談されて、それなりに対処して帰りました。

自分が年を取るって事は、親世代も年を取るってことなので、そういう事なんですね。

色々と思うことが無かったわけではないですが、最近は「情けは人の為ならず」の言葉通り、巡り巡っていつかは自分にも関わる事柄ならやれることはやればいいじゃんといった感じになってきました。

ただ、自分だけだったり自分の周りの人達だけで対処できないような場合は、そういった相談部署があるのだから、いざとなればそういうところに頼るのもありだなとは、考えています。

そうじゃないと、全て自分達で何とかしなくちゃとか考えていたら疲れ果てちゃいますもんね。

その点、私は息抜きの趣味が多いので問題ないと思いたいですが、最近は趣味が増えすぎてどれに照準を絞らねばならぬか?といった下らない悩みばかりが増えています。